今から四十年余り前、『社会福祉法人 権現福祉会』は保育園からスタートしました。
今日まで多くの皆様に支えられ、乳幼児から高齢者、障がい児 ・ 者の方々にご利用いただける事業所を展開するまでになりましたことをまずはお礼申し上げます。
これまで常に地域の皆様との絆を大切にしながら「今、何が求められているのか?何が必要なのか?」を追求しながら事業展開を図ってまいりました。
そのなかで、全ての事業所に共通する三つの方針があります。
一つ目は“福祉事業は法に叶い、理に叶い、情に叶わなければならない”福祉の仕事に携わる者として、常に利用者の立場に立ち、利用者に喜んでいただけるサービスの提供やシステム作りを心がけています。
二つ目は“自分も将来ここを利用したい、是非住みたい。家族に是非利用を勧めたい。”と思える施設づくりを行ってまいりました。
例えば、ケアハウス『偕老苑』は、住んでいる人はもちろん、訪ねてこられる皆様にもゆったりとしたひとときを過ごしていただけるよう、温泉宿をイメージした落ち着いた雰囲気の造りが特徴です。
三つ目は“社会貢献”社会福祉法人は、高い公共性・公益性が求められます。そこで、地域社会のために何が出来るかを考えさまざまな取り組みを行っております。
具体的には介護老人保健施設『向春苑』の前を流れる流藻川沿いにあじさいを植樹し、子どもと高齢者が一緒になって管理してきました。その結果、熊本県から“くまもとマイリバーサポート ”の第一号認定を受け、河川の環境美化の一翼も担わせていただいております。
さらに、中越地震における高齢者の避難所環境の悪さを目のあたりにし、お年寄りや障がい児 ・者が安心して身を寄せられる場所の必要性を痛感し、『ふくしステーション千の穂』内に大型台風や地震の際の福祉避難所としての部屋を確保しています。
単に事業を拡大するのではなく「いかにして地域社会に貢献できるか」を念頭に置き、今後も福祉事業に取り組んでいきたいと思っております。 |